「節目の先に見える光:新たな可能性へ」の一歩

異動してきた店での2年間は、私にとって多くの意味で価値ある時間でした。新しい環境での挑戦は、初めは不安でいっぱいでしたが、徐々に同僚たちと良好な関係を築くことができました。

担当部門のパートさん達も明るく優しく親切で仕事で色々な事をやってくださり、時に私がうっかりミスをしても自分達でなんとか私のミスをカバーしてフォローしてくれたりで大変助けられました。

それでも、心の奥底では、この仕事に対する本当の情熱が以前から湧かないことを自覚していました。職場での日々は充実していましたが、私の内なる声は別の方向を示唆していました。

仕事場のパートさん達は本当に親切で楽しかったのですが、そもそもの仕事内容は以前の会社にいた時からあまりやりたくはない仕事でしたので、借金の返済が終わった後はその気持ちがどんどんと膨れ上がりました。

それから一年後、突然異動の知らせが届きました。この会社の異動は年2回ほどあるのですが、時期が決まっておりそれ以外の時期で異動があるのはよっぽどの事です。

実際に移動の理由は、以前私がいた店舗の部門担当が突然退職するので急遽社員が必要になり玉突きのような感じで異動が決まりました。

この知らせは、私にとって新たな始まりの予感をもたらすものでした。

何かそろそろ今後の事を考える事態になるんじゃないか、と思ったからです。

職場のパートさんに異動が決まったとお伝えしたら、非常に残念がってくださりました。異動した後もこっちの店舗に遊びに来て欲しいとまで言ってくださり嬉しくなりました。

職場の皆との別れは心苦しいものでしたが、内心ではこの変化が私の人生に新たな可能性をもたらすと感じていました。

最後の日、朝礼で私は以前いた会社での経験と私の駄目な態度、そしてこの会社に買収されて身についた事、そしてこの店での経験がどれだけ自分にとって救われたかを皆さんに話しました。

できる事ならここにずっといたいと。わがままな思いも伝えました。

その際、担当部門の皆から贈られたネクタイが、私の心に深い印象を残しました。

このネクタイは、ただのアクセサリー以上のものでした。パートの方々が私のために休日を使って選んでくれたと聞き、その細やかな心遣いに感動しました。彼女らが選んだネクタイは、洗練されたデザインで、新たな職場で着用する際に自信と誇りを感じさせてくれます。

このネクタイを見るたびに、私は過去に支えてくれた人々の顔を思い出し、彼らからの暖かいエールを感じることができます。

今、私は新たな職場への移動を控えています。正直なところ、次の職場が私にとってどのような場所になるか、そして私がこの道を続けるべきかどうかは、まだ分かりません。

これまでの経験が私に教えてくれたことは、自分自身に正直でいることの重要性です。

もし次の職場が私の情熱を再び呼び覚ますことができなければ、私はおそらく別の道を探求するでしょう。

私たちは、人生の旅路の中で常に選択を迫られます。大切なのは、その選択が自分自身の心に基づいているかどうかです。

私の心は、新た可能性と夢への追求を求めています。変化は時に怖いものですが、変化を受け入れ、それを乗り越えた先には、新たな自分が待っているのです。

投稿者:

totino-mi

京都市に住む40代の男です。 田舎の実家を継いで、その家で色々奮闘中です。 地元地域や京都北部の情報を発信していきます。

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